インプラント手術当日の流れは?
快適かつ安全にインプラント手術を受けるためには、いくつか把握しておきたいことがあります。
本記事では、インプラント手術当日の服装・過ごし方の注意点や、手術の流れについて解説していくので確認してみましょう。
インプラントを埋め込んだらインプラントの上の人工の歯はいつ入る?
インプラント治療では多くの場合、先に土台となるインプラント体を埋め込み、6週~3カ月後にインプラントの上の人工の歯を入れます。失った歯の本数、人工の歯の形式、歯茎や骨の状態、噛み合わせの状態によっては、インプラント体を埋め込む手術当日に仮歯を装着する場合もあります。
インプラントの上の人工の歯を装着したら、チェック・調整のために1〜2週間後に通院します。問題がなく治療が終了した場合3~4カ月の間隔で通院し、定期的にメンテナンスを行いましょう。
手術当日の服装や過ごし方の注意点
手術当日の服装は、身体を締めつけない楽なものを選びましょう。指先にパルスオキシメーターを装着するため、マニキュアをしている場合は落としておきます。血圧を測るために腕に巻くので、薄手の服、また上着は脱げるようにしておきましょう。
過ごし方の注意点は以下の通りです。
- ・激しい運動やお酒・煙草・長湯・サウナは控える
- ・空腹だと血糖値が下がってしまうので食事は摂る
- ・安定剤・鎮静剤を使用するため公共交通機関やタクシーを利用する
麻酔法により絶食などの条件が変わります。特に静脈内鎮静等を行う場合は、手術前はいつまで食事や飲水をしてよいのか、あらかじめ医師に確認しておきましょう。
手術当日の流れは?
手術自体の所要時間はインプラントの治療内容により変わりますが、1時間程度が一般的です。手術当日の流れを確認してみましょう。
- 術前
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- 1. 血圧測定・体調の確認
- 2. 痛み止めを服用
- 3. 手術する部位に麻酔
- 4. 口の中の清掃
- 術中
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- 1. 手術室に入り、血圧計・心電図・パルスオキシメーターを装着
- 2. 清潔な布で術部をカバーする
- 3. 歯茎を切開してインプラント体を埋め込み、縫合
- 4. 確認して終了
- 術後
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- 1. 二次元X線撮影・三次元CT撮影
- 2. 手術結果の説明と止血・痛みを確認
- 3. 帰宅後は医師の指示に従って抗生剤や鎮痛剤を服用
麻酔の種類が安定剤・鎮静剤を使用したり、麻酔の種類が静脈内鎮静法である方は、術後に眠気やふらつきが生じやすいため、帰宅時はご自身で運転しないようにしましょう。
インプラント手術当日の流れを把握して準備しよう
インプラント手術当日は服装や過ごし方に気をつけることで、安心して手術に臨めます。また、手術自体はほとんどの場合平均1時間程度で終わるので、入院の必要もありません。
安全に手術を受けるためにも、しっかりと事前準備をして手術当日を迎えましょう。
- Q.1 手術前日の注意点を教えてください。
- A.1 疲労や睡眠不足は、手術中の体調不良につながるおそれがあります。手術前日の激しい運動は避けて、充分な睡眠時間を確保しましょう。
- Q.2 手術中、痛いのではないかと心配です。
- A.2 インプラントの手術前に、痛みに配慮して十分に局所的な麻酔を行います。そのため術中に痛むことはほとんどありません。また、静脈内鎮静法であればウトウトしている間に手術が終わります。心配な方は担当の歯科医に相談してみましょう。